「エピキュロスの晩餐会」の起源は1912年。オーギュスト・エスコフィエが世界中にフランス料理とワインの素晴らしさを広めようと呼びかけたことから始まりました。
現在はエスコフィエの誕生日10月28日に毎年世界共通のテーマで開催されています。会員所属ホテル、レストランにおける開催の様子をお知らせします。

当ホテルとして初の「エピキュロスの晩餐会」は上得意様にお集まりいただく個室でのイベントとして開催しました。北海道はじゃがいもの生産地で、品種改良も盛んです。今回はレッドアンデス、きたあかり、シンシア、インカのめざめの4品種を、特別に調達したサホーク種羊、最近生産に成功した赤平鳩など地産の高品質な食材と組み合わせて、エスコフィエにふさわしい古典料理をと心がけました。大変充実した晩餐会となり、次回もぜひというお客様のご要望で、既に個室を予約し来年に備えています。普段あまりしない料理法やフランス語メニューの準備など若いスタッフの勉強にもなり、大変意義のある催しとなりました。

1日だけではなく10月1日~10月31日まで1カ月間のイベントとして展開。「エピキュロスの晩餐会」の意味を説明し、セールスすることで多くのお客様に興味をお持ちいただき、好評でした。古典料理が現代に継承され、お客様の記憶に留まることを念頭に工夫し、通常コースのメインには牛肉を主として使いますが、今回はフランス・ヴァンテ産のカイユをメインに仕立て、ガルニチュールとしてじゃがいものシャルトルーズを添えました。一般に広く認知されるためには、日本エスコフィエ協会として販促ツールの充実を図ることも必要ですし、エスコフィエが1912年に呼びかけた企画が「再び日本で蘇る」ことを強くアピールしていくことが大切だと感じています。

「じゃがいもを中心に野菜をふんだんに使用した料理」というテーマのもと、いかにオークラという付加価値を付けてバランス良く、そしてまたエスコフィエらしいコースメニューを作るかという点に気を遣い、メニュー作りを行いました。お客様からは、「丁寧に仕上げられた料理はクラシックなおいしさで、大変良かった」とお喜びいただきました。今後もエスコフィエ料理をベースにお客様に喜ばれる料理を創作していきたいです。

今年も予約で20席が満席となり、デザートまですべてにじゃがいもを使用したメニューは好評でした。去年と同じく、歌手の方にお願いして晩餐会の始めと終わりにシャンソンを歌っていただき、盛り上がりました。今では珍しい料理法も取り入れていますので若い料理人には勉強になったようです。昨年と続けて今年も来ていだいたお客様も何人かあり、少しずつでもこの催しが定着していけばと思います。

 サラダからデザートまですべての料理にじゃがいもを使いました。お客様はほぼ全員が昨年もエピキュロスの晩餐会にいらしたリピーターの方です。昨年初めての開催でとてもに喜んでいただき、「今年もぜひ」と参加されました。じゃがいもというテーマを楽しんでいただけたと感じています。「来年も必ず」とご予約をいただきましたので次回もまた腕を振るいたいと思います。

 エスコフィエ通信に掲載された村山理事の料理例を参考に当ホテルなりに工夫しました。25名様ほどの注文がありましたがエスコフィエについて一般のお客様はほとんどご存じないので、今後は切り口を変えて一般の方にも理解していただけるような表現であったり、マスコミに取り上げてもらえるような取り組みを提案していきたいと思っています。