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第2回エスコフィエ・ヤングシェフコンクール
「若き才能 エスコフィエ」国際賞 日本代表選考大会
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「若き才能エスコフィエ」国際賞日本代表を選ぶ「第2回エスコフィエ・ヤングシェフコンクール」決勝大会が行われました。予選課題である「調理時間1時間以内の温泉卵料理のオードヴル」のルセット審査で選ばれた8名が実技審査で腕を競いました。
- コンクール会場協力
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- 食糧学院 東京調理製菓専門学校(決勝)
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第2回エスコフィエ・ヤングシェフコンクール
「若き才能エスコフィエ」国際賞
日本代表選考会- 優勝
- 荒木 真鈴 帝国ホテル
- 第2位
- 鎌滝 達哉 帝国ホテル
- 第3位
- 福田 亜樹 セルリアンタワー東急ホテル
左から3位 福田氏、優勝 荒木氏、2位 鎌滝氏
鴨のロティのエギュイエット・オレンジ風味と3種のガルニチュール ソース・ビガラード添え
決勝作品
優勝 荒木 真鈴氏の作品
職場にエスコフィエ・フランス料理コンクールの優勝者・準優勝者がいて、協会のことは知っていました。いつか自分も出てみたいと思っていたところ、今回上司からも勧められ、背中を押されて出場を決めました。優勝できるとはまったく思ってなかったので今は驚きの方が大きいです。予選発表から決勝まで1カ月ほどの期間でガルニチュールを考え、普段作ったことのない料理をマスターするのは大変でした。初めてのコンクール出場で何を軸としたらいいかが分からず、先輩に相談しました。「ガルニチュールのポイントはおいしさと食材に何を使っているかがわかるような外観であること。しかし、あくまでもメインは鴨のロティとソース・ビガラードなので、鴨の火入れとソースの味を突き詰めていくことが重要」というアドバイスを受け、指導もいただきながら繰り返し練習してきました。日本代表としてフランスでの国際大会に臨むにあたっては、本番で悔いなく力を出しきれるようにしっかりと準備していきたいです。そして予選から今日の決勝まで競い合った方々の思いものせた料理で戦いたいと思います。将来の目標は職場である帝国ホテル 東京「レ セゾン」のヴォワザンシェフのようなおいしくて見た目も素晴らしい料理をつくれるようになることです。
決勝作品
第2位 鎌滝 達哉氏の作品
コンクール出場の動機は経験を積み、力をつけるためと、経歴としても魅力を感じたことです。準備として鴨のキュイソンは休憩などの時に繰り返し焼いて練習しました。ガルニチュールはエスコフィエコンクールなのでクラシックな技法を使わなくてはいけないところが大変難しかったです。普段作っている料理を応用し、そこにエスコフィエの技法をどのように取り入れるかを工夫しましたが、アスパラガスなどの料理法が確定できたのが決勝2日前くらいでした。鴨の火入れは、前日の練習で周りからの脂をアロゼする温度が少し高すぎたため、中心にグラデーションのようなムラが出てしまいました。決勝ではそこをきちんと修正しようと思い、時間かけてゆっくり火入れしました。そのあたりは練習の成果を出せて良い経験になりました。しかし、優勝を目指していましたので、2位で名前を呼ばれた瞬間には悔しさで泣きそうでした。優勝者の荒木さんとは職場が同じで互いの力が拮抗していることは感じていましたが結果として1歩及ばず残念です。自分の普段のやり方を見直して、仕事の綺麗さなどをさらにステップアップしてリベンジしたいと思います。将来についてはフランス料理ほど敷居が高くない、大人から子供まで楽しめるお料理を作りたいなと思っています。
決勝作品
第3位 福田 亜樹氏の作品
料理長からの提案をいただき、挑戦してみたいと思ってこのコンクールにエントリーしました。コンクールに出るのは初めてです。予選は写真とルセットでの審査なので、どこまで自分の料理を伝えきれるか、理解していただけるかが不安でしたし、ここまで来れるとは思いもしませんでした。決勝課題を受け取り、すぐにガルニチュールを考え、鴨のロティとソース・ビガラードの作り方を、上司に教わって基礎から勉強しました。どちらもそれまで一度も作ったことがありませんでした。ガルニチュールを具体的に考えるのも、それを基礎に忠実に、かつ自分のオリジナリティを出せるように形にしていくことも大変でした。作ってみて先輩に見てもらい、アドバイスをいただくことを繰り返しました。時間配分も考え練習では間に合っていましたが、衛生面も気をつけなくてはならないし本番は結構時間が押してしまい、自分の考えていたスケジュール通りにはできませんでした。目をはなしたすきにガルニチュールを焦がしてしまい焦りましたが、作り直して間に合わせることができたのは良かったと思います。3位は嬉しいですけれどまだ22歳なので、できればもう一度さらに上を目指してチャレンジしたいと思います。将来は独立して自分で営業できるような力をつけることが夢です。
入賞者5名
- 今井 駿汰セルリアンタワー東急ホテル
- 大綱 将太郎グランドプリンスホテル高輪
- 小幡 快治グランドプリンスホテル高輪
- 谷本 勇輝リーガロイヤルホテル大阪
- 古川 亜乃びわ湖大津プリンスホテル
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審査員総評
選手の皆様、本日はお疲れさまでした。私たち食味審査員は今日、どのような選手の皆様が集まられたかを知りません。皆様の作られた料理だけに集中して食味審査を行いました。この場に女性が3人も決勝進出されていることを知り、大変すばらしいと感じています。ソース・ビガラードには皆様苦労されたと思います。おそらく職場の上司の方などに指導を受けられたと想像しますが、それぞれに健闘の跡がうかがえて審査には苦労しました。私が24歳だった頃、今日の皆様のような実力はなかったと思います。準備の段階からコンクールを通して学ばれたことを大事にし、優勝できなかった方も誇りをもってこれからも挑戦を続けていただきたいと思います。また、決勝進出者8人はここから生まれたつながりを大切にし、ぜひこれからもライバルとして競い合い、学び合い、切磋琢磨して行ってください。
市川 博史 京王プラザホテル 名誉総料理長
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コンクール役員
- 実行委員長
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- 善養寺 明京都ホテル ホテルオークラ京都 顧問
- 決勝食味審査
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福田 順彦東急ホテルズ 専務執行役員・総料理長
セルリアンタワー東急ホテル 総料理長 - 市川 博史京王プラザホテル 名誉総料理長
- 池田 順之ホテルオークラ東京 上席執行役員 洋食調理総料理長
- 高良 康之ラフィナージュ 料理長
- 能勢 洋明治記念館C&S 洋食部 総料理長
- 斉藤 哲二東京會舘 取締役調理本部長
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福田 順彦東急ホテルズ 専務執行役員・総料理長
- 決勝実技審査
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若林 知人辻󠄀調理師専門学校 運営副部長
西洋料理 教授 - 竹下 公平ロイヤルパインズホテル浦和 総料理長
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若林 知人辻󠄀調理師専門学校 運営副部長
- コンクール役員
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- 中宇祢 満也ホテルインターコンチネンタル東京ベイ 総料理長
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曽我部 俊典東急ホテルズ&リゾーツ 常務執行役員
ザ・キャピトルホテル 東急 副総支配人 兼 総料理長 -
太田 昌利ロイヤルホテル 常務執行役員 リーガロイヤルホテルグループ
統括総料理長
リーガロイヤルホテル 大阪 総料理長 - 佐野 文彦西武・プリンスホテルズワールドワイド 箱根/伊豆総料理長