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平成30年度 一般社団法人日本エスコフィエ協会
総会・晩餐会・「ディシプル章」授与式
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総会
一般社団法人日本エスコフィエ協会のディシプル授与式・総会・晩餐会が6月4日(月)帝国ホテル東京にて開催されました。
70名が参加するディシプル授与式に始まり、総会、講演会が行われ、今年からの新しい試みである名刺交換会を挟んで始まった晩餐会では会場に昨年逝去された大庭永世名誉会長のメモリアルコーナーも設けられました。
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午後4時より「孔雀の間」にて総会が開催されました。福田会長による開会宣言に続き、本日の議長役に市川副会長、議事録署名人として、福田順彦氏、曽我部俊典氏が指名され、満場一致で承認されました。
本日の出席正会員数1007名(うち書面表決617名、委任状提出108名)定款第17条第1項に規定する定足数を満たし、本総会は有効に成立する旨の議長報告がなされました。出席会員(正会員) 1007名 内訳 本人出席 282名 書面表決者 617名 委任状提出者 108名
議案審議事項
- 【第1号議案】
役員構成 -
議長より議案書をもとに平成30年4月理事会で承認された「新役員構成」を説明、審議の結果、全会一致で承認可決した。任期は、平成30年6月4日から平成32年の定時会員総会の日までとする。被選任者は、その就任を承諾した。
(再任)理事
福田順彦氏、伊佐武二氏、市川博史氏、上柿元勝氏、佐藤伸二氏、堀田大氏、池内渉氏、伊藤文彰氏、大江廣嗣氏、太田高広氏、太田昌利氏、北村省三氏、小石幸一郎氏、坂本憲治氏、下屋義晴氏、鈴木房雄氏、善養寺明氏、曽我部俊典氏、中宇祢満也氏、能勢洋氏、本多功禰氏、森繁夫氏
(再任)監事
古川瑞雄氏、吉田信一郎氏
(新任)理事
佐野文彦氏、渡邉隆氏
(退任)理事
大溝隆夫氏、中村善二氏 - 【第2号議案】
平成29年度事業報告 -
能勢事務局長が議案書「平成29年度事業報告書」をもとに説明、その承認を求め挙手により可否を諮ったところ、満場異議なく承認可決した。
- 【第3号議案】
平成29年度収支報告等 -
太田高広理事が議案書「平成29年度収支報告書」をもとに説明、その承認を求め挙手により可否を諮ったところ、満場異議なく承認可決した。能勢事務局長が議案書「公益目的支出計画実施報告書」をもとに説明、挙手により、満場一致で承認可決した。続いて吉田監事より議案書をもとに監査報告、挙手により、満場異議なく承認可決した。市川議長が、第3号議案はすべて承認された旨を告知。
- 【第4号議案】
平成30年度事業計画書 -
能勢事務局長が、議案書「平成30年度事業計画書」をもとに説明、挙手により満場異議なく承認可決した。
- 【第5号議案】
平成30年度収支予算案 -
太田高広理事が議案書「平成30年度収支予算案」をもとに説明、その承認を求め挙手により可否を諮ったところ、満場一致で承認可決した。
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各議案書の詳細は下記よりダウンロードしてください
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講演会
しあわせの企画術
企画というのはバースディプレゼントに似ています。価値というものは感情移入させるときに生まれます。例えば最近のメニューには生産者の名前が書かれています。これがある無しで食べる側の想いは変わってくると思います。最近、須賀洋介と始めたフレンチレストラン「SUGALABO」はラボラトリとして開発したものを他社に提供し、コンサルティングなども行います。経営を軌道に乗せるため全国で食材を発掘し、3年間で500人の生産者に会いました。半ば洒落のつもりで生産者アワードを開催し、選び抜いた10名が生産した食材を用いて須賀洋介がディナーを作り審査しました。優勝は「土佐ジロー」という鶏の女性生産者が勝ち取り、病に倒れた父親のために美容師をやめ、日本一の卵かけご飯がつくれる卵生産を志した彼女は「12年やってきてよかった」と号泣しました。遊び心で始めたイベントでしたが、思いがけない物語に僕たちも感動しました。
僕はエスコフィエ協会のメゾン・オノをレストランとして運営したら素晴らしいと考えます。会員が交代で厨房に立ち、フランス料理の未来に必要な料理を作って出します。全国の巨匠たちが地元の食材を取り上げたり、レシピをアーカイブ化し、出版社と組んで書籍化するなどすれば地域活性化につながるかもしれません。地域活性の軸になるのは料理です。先日は熊本の震災で激減した観光客を呼び戻そうという「くまもとグルメツーリズム」企画を立ち上げ、上柿元さんにも来ていただき新しいメニューを考えました。故郷の天草では子供のころから通っていた鯛焼屋の閉店を何とか防ぎたいと、幼なじみや地元教育機関、メディアを巻込み、「小山ロール」の小山氏、京菓子司「末富」の山口氏にも協力を仰いで究極の鯛焼を地元の高校生が売る店へと変身させ、売り上げを伸ばしました。商品も大切ですがそこに行き着くまでの物語に共感していただくことが重要だと考えています。
現在は、日常の誰でもやっていることを文化にしてしまった茶道のすごさに触発され、日本の入浴文化を「湯道」と名付け、湯道を通して人々が感謝の念を育む活動に取り組んでいます。茶道に会席料理があるように湯道の世界にも食べるものがいると考えています。ご協力いただける方はお声掛けください。稚拙な一歩でも、いずれ誰かが後を継いで発展してくことを期待しています。同様に、メゾン・オノを50年後世界最高峰のレストランにするべく誰かが一歩を踏み出してください。
ありがとうございました。放送作家 脚本家 下鴨茶寮主人 小山 薫堂 氏