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2025年度 一般社団法人 日本エスコフィエ協会
ディシプル章授与式・総会・晩餐会
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総会
一般社団法人日本エスコフィエ協会の2025年度ディシプル章授与式・総会・晩餐会が6月9日(月)The Okura Tokyoにて開催されました。リシャール・ジレ国際副会長をお迎えし、講演をいただき、多くの出席者を得て盛会となりました。


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「平安の間」にて午後4時15分より開催され、善養寺会長による会員皆様へのご挨拶、および国際料理コンクールでの活躍、料理講習会、社会貢献など2024年度についての振り返りに続いて開会宣言がありました。議長指名を受けた渡邉理事が定款第17条により、総会成立を確認し、議事録署名人として佐藤 伸二副会長、池内 渉理事が指名・承認されました。
現会員数 1,160名 内訳 議決参加正会員 706名 本人出席 157名 書面表決および委任状提出者 549名
議案審議事項
- 【第1号議案】
2024年度事業報告 -
「2024年度事業報告書」をもとに、出版、広報、総会・晩餐会、料理講習会、ディシプル授与、国際交流、社会貢献等の事業活動について説明、その是非を諮り、満場承認可決した。
渡邉 理事
太田高広 副会長 - 【第2号議案】
2024年度収支報告 -
財務担当の伊藤副会長より議案書「2024年度収支報告書」をもとに説明、その是非を諮り、満場承認可決した。 続いて吉田監事より議案書「監査報告書」をもとに2024年度の会計および業務の監査を報告、その是非を諮り、満場承認可決した。
伊藤 副会長
吉田 監事 - 【第3号議案】
2025年度事業計画案 -
議案書「2025年度事業計画書」をもとに出版、広報、総会・晩餐会、料理講習会、ディシプル授与、国際交流、社会貢献等の事業活動計画、および築28年となるメゾン・オノの大規模修繕等について説明、その是非を諮り、満場承認可決した。
曽我部 理事 - 【第4号議案】
2025年度収支予算案 -
議案書「2025年度収支予算案」をもとに協会活動およびメゾン・オノの大規模修繕等の予算について説明、その可否を諮り、満場承認可決した。
- 【第5号議案】
定款の一部改正 -
理事会議事録作成にあたっての理事の記名・押印、および会長・役員交代の際の法務局への届け出に際しての実印押印・印鑑証明添付に関する定款変更について説明、その可否を諮り、満場承認可決した。
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各議案書の詳細は下記よりダウンロードしてください
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講演会
アジア太平洋ゾーン国際副会長
リシャール・ジレ 氏
- リシャール・ジレ 氏 講演全文クリックしてプルダウンしてください
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会長、前会長、役員の皆様、エスコフィエの弟子の皆様、
私は、アジア太平洋ゾーン国際副会長のリシャール・ジレといいます。料理人兼レストラン経営者をしており、2019年から弟子となり、カンボジア・エスコフィエ協会の元会長です。
本日は、エスコフィエの弟子に共通する理念、実績、未来への抱負を皆様方と分かち合うことができ大変嬉しく、また深く感謝しております。日本エスコフィエ協会は、最も歴史のある協会のひとつであり、その弟子数は尊敬に値するものです。総会は、絆を強め、価値観を確認し、協会の次のステップを共に準備するのに理想的な機会です。
それぞれ2024年と2023年に来日したニコラ・サル国際会長とクリスチャン・ユーリヌ国際事務局長から、皆様にどうぞよろしくお伝えくださいと言付かっています。こういった交流は重要であり、皆様が長い間交流を望んでおられたことも存じております。
また日本支部の評議会への積極的な参加を大変光栄に思っており、善養寺会長、福田前会長、能勢事務局長に感謝いたします。評議会が円滑に運営されるために日本支部の出席とサポートは非常に重要です。
当協会は設立以来、分かち合い、継承、卓越性、連帯を基本としてきました。私たちはひとつの大きな家族であり、美食への情熱を共有し、伝統を重んじ、匠の技を後世に伝えたいという願いと、慈善活動を通じて弱い立場にある人々を助けたいという願いによって結ばれています。
各支部は自立して機能しています。評議会は各支部がより強固な組織になることを願っていますが、比類のないグローバル・ネットワークの一員であることを各支部に実感してもらうことも重要です。
評議会がここ数年行った取組の主旨はここにあります。多くの取組を推進し強化させる必要があります。エスコフィエの弟子の国際的な躍進
「若き才能エスコフィエ」コンクール
「若き才能エスコフィエ」コンクールは、そういった価値観を見事に体現しています。同コンクールでは毎年類まれな才能が発掘され、自己表現し能力が開花する舞台が提供されます。オレンジ色のエシャルプをかけた参加者たちは、各支部の庇護のもとキャリアを積み、5年でエスコフィエの弟子となります。
継承は必要不可欠です。継承されるからこそ、若者は自らを知り、限界を押し広げ、卓越性と厳格さを基本にキャリアを築き上げることができます。若者の成長を見守ることができるのは特別なことであり、一人ひとりの原動力となってるのはそういった情熱です。カンボジアやモロッコといった恵まれない国の出身の若手が、決勝に参加している姿を見るのは大変感動的です。それまで飛行機に乗ったことがなくパスポートも持っていなかった人が多く、目を輝かせている彼らは驚きに満ちています。「若き才能国際大会」は、前回2024年11月パリ食卓技術学校で調理とサービス部門において開催され、今では欠かせないイベントとなっています。公正さと卓越性を掲げるコンクールには世界中の若者が集います。同コンクールではオーギュスト・エスコフィエとセザール・リッツにとって重要であった調理とサービスの連携に注目しています。それも当協会が若手に総合研修を実施するコミットの表れです。
クリストフ・カンタンがコンクール執行委員長に就任したことで、新たな飛躍につながります。カンタン氏の専門知識と理念は、当協会のコミットと国際的な影響力を強化するでしょう。最近では2025年ボキューズ・ドールの勝者ポール・マルコン氏のコーチを務めていることからも、最高レベルの卓越した美食を追い求めていることが見てとれます。カンタン氏の関与によって、若手やプロフェッショナルの間でコンクールの知名度は高まることでしょう。
2026年国際大会決勝に向けて、候補者間の公平性を担保するために前年のゾーン選考会導入を決定しました。これまでは、フランスとアジア太平洋ゾーンのみが選考会を実施していました。今回初めて、アメリカゾーンはメキシコで、ヨーロッパゾーンはイングランドで、アフリカ・インド洋ゾーンはレユニオン島で、選考会を開催します。アジア太平洋ゾーンは、次回の国際大会時にベトナムで大会を開催します。
日本は国とゾーンの両方の扱いとなっており、フランス同様、地方大会を開催し全国大会で調理部門の候補者を選出することができます。評議会としては、2026年日本が国際大会決勝でサービス部門の候補者を派遣することを望んでいます。このことを念頭にお聞きします。国際大会への足がかりとなるような25歳以下の若手を対象とする国内のサービス部門コンクールは見つかったでしょうか。日本が国際大会サービス部門に参加できるように、そのコンクールを支援するご用意はあるでしょうか。
「若き才能エスコフィエ」コンクールに加えて、当協会では国際レベルでの影響力や活動を強化する上で決め手となる取組を進めています。
大きな変容の一つとなるのが、オンライン決済システムの段階的な導入です。会員登録、イベント開催、そしてグローバルな弟子の名簿作成において利便性を高めるために開発されます。同システムが日本支部に導入されるのは2026年、さらには2027年以降となるため、議論したり何か制約があれば調整する時間が取れます。
- 国際会議
さらに、世界中からエスコフィエの弟子たちが集まり交流する「国際会議」も欠かせないイベントとなりました。「若き才能エスコフィエ」コンクールに合わせて開催される国際会議は、すでに大きな成果を上げていますが、さらに踏み込んで会員同士の活発な交流を促したいと考えています。いつか日本で国際会議を開催する機会があるかもしれません。- エスコフィエ・ウィーク
特にアジア太平洋地域の大使館、商工会議所、大手ホテルグループと共同で、エスコフィエ・ウィークを立ち上げました。ミシュランの星を獲得したシェフ、いろいろなエシャルプを持つエスコフィエ協会会員、特別な料理体験・マスタークラス・シンポジウム・コンクールの業界関係者が一堂に会して、オーギュスト・エスコフィエのレガシーを称える権威あるイベントです。この取組は、私たちの師が大切にしてきた卓越性、継承、革新という価値観を広めるとともに、若手登龍門としての「若き才能エスコフィエ」コンクールの位置づけを強化することを目的としています。文化交流を促進し、フランスの美食と地元の伝統との相乗効果を前面に出すことで、エスコフィエの知名度をあげ世界的なネットワークの強化につながります。新世代のシェフやプロフェッショナルをインスパイアする本格的で特別なイベントとなっています。- マスターシェフ誌と「L'Épicurien」プロジェクト
当協会と会員をアピールするために、編集にも力を入れていきます。
2024年国際会議開催に合わせて発行された「マスターシェフ」誌70周年記念特別号は、8万部配布され、12万回デジタル閲覧されるなど大成功を収めました。この勢いに乗って、新雑誌「L'Épicurien」を立ち上げたいと思います。エスコフィエの弟子向けの雑誌で年2~3回発行される予定です。本誌は外国支部の話題、フランス支部の話題、そして協会や業界のニュースに特化したセクションの三部構成の予定です。日本支部が早い段階で同誌に取り上げられることを強く望んでいます。- 国際イベント
当協会の影響力を高める上で重要な戦略となるのが有名な国際イベントへの参加です。2023年パリで開催された国際村のように、世界におけるプレゼンスを強化したいと考えています。2025年は、国際村への参加、またオーギュスト・エスコフィエの故郷であるヴィルヌーヴ・ルーベで開催されるエスコフィエ祭りに参加したいと考えています。
またエスコフィエ・ディシプル・インスティチュートで研修中の若者を対象としたインターンシップ交流は、継承というミッションに欠かせない事業です。今年皆様の施設に若者3名の受け入れがすでに決定しているとお聞きしています。将来のキャリアにとって貴重な機会となります。エスコフィエの弟子の未来を共に築く
ゾーン間の交流促進は必要不可欠です。支部間のコミュニケーションと協力を促進することで、結びつきを強め、会員が互いに学び合い成長し合う唯一無二の機会を提供したいと思います。
私たちの使命は、各支部のアイデンティティと歴史を尊重しつつ、協会を発展させることです。皆さま方には、是非協会発展の一翼を担い、組織強化にコミットし、同じ情熱と価値観を持つ人に門戸を開いてくださるようお願いします。
エスコフィエの弟子の将来において、日本が果たすべき役割は大きいと確信しています。皆さま方が志と決意を持ってこの素晴らしいミッションを遂行されることを期待しています。
ご清聴ありがとうございました。
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