料理を通じた社会貢献活動
料理指導を通した食育や、障がいのある方とご家族をご招待する食事会、被災地支援など、
フランス料理を通した社会貢献を行っています。
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2019年
親子ふれあいキャンプ調理活動
- 開催日令和元年10月19日(土)
- 場 所国立淡路青少年交流の家
- 主 催公益財団法人徳島県母子寡婦福祉連合会
- 協 力一般社団法人 日本エスコフィエ協会
- 食 数48食
- 協 賛(有)安富商店
- 調理指導
- 佐野 文彦(日本エスコフィエ協会 理事)
- 池内 渉(日本エスコフィエ協会 理事)
- 杉山 健二(有)ロワール シェフ
- 新井 栄次(株)ときわ 執行役員料理長
- 宮崎 光市(有)ロワール オーナー
2019年秋に開催されました「親子ふれあいキャンプ」につきまして、担当の池内理事にご寄稿いただきました。
池内 渉 氏
(株)ときわ 取締役総料理長
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令和元年10月19日「親子ふれあいキャンプ」が開催されました。開催にあたり、徳島県母子寡婦福祉連合会事務局長 大端様をはじめ京都から駆けつけていただきました本協会の佐野理事・(有)ロワールの杉山氏、宮崎氏・(株)ときわ 新井氏・(有)安富商店 代表取締役社長 安富氏・取締役営業部長 西浦氏には甚大なるご協力を賜り本当にありがとうございました。
前日の天気予報は雨。たびたび台風の影響を受け続けてきた本キャンプ。「今年もなのか・・・」と心配しながら朝を迎え、カーテンを開けると曇り空。風こそ若干強かったのですが清々しい天候で迎える事が出来ました。
今回も前回開催に引続き『実体験』をコンセプトに実施いたしました。今の時代いつでも、どこでも簡単に情報を手に入れる事ができますが「香り・感触・暖かさ・冷たさ・美味しさ」などは実体験でしか得ることはできません。本キャンプでこの実体験を親子で行う事に、大きな意味を持たせ、親子でそれを共有する素晴らしさと可能性を追求しています。昨今のインターネット・SNSの爆発的普及により、最近は、核家族化やライフスタイルの多様化などによって、家族みんなが集まって食事をする機会が減ってきていると言われています。 -
また若者からお年寄りまで、一人暮らしの人も多くなっています。一人だと食事の支度が面倒で料理をしなくなったり、食欲が出なかったりする人も少なくありません。私たち料理人は、この状況をただ見ているだけではなく、子供がいる家庭では、家族みんなで一緒に食卓を囲むことによって、料理の素晴らしさや食事の魅力を伝え続けることこそが私たちの使命であると考えます。料理の作り方は勿論、フォーク、ナイフの正しい持ち方や食事のマナー、「いただきます」「ごちそうさま」といった食事の挨拶、栄養のバランスを考えて食べる習慣や食べ物を大事にする気持ち、郷土料理や季節の料理といった食の文化などを、親から子供へ伝える良い機会にもなります。この「共食」には、一緒に食べることだけではなく素晴らしいコミュニケーションが生まれます。
本キャンプに参加された親子は、共に料理を作り、共に食事をする中できっとその魅力を感じていただけたのではと実感しています。積極的に料理を行う我が子の姿を見守る父母の眼差しは、優しく、暖かく、微笑ましい。それこそがその証拠です。今後もこのキャンプを通して多くの親子に共食・食育・料理の素晴らしさを伝え続けていきたいと思います。