特定非営利活動法人
日本エスコフィエ協会

Association des Disciples d'Auguste Escoffier du Japon





150名の応募があった第2回エスコフィエ・フランス料理コンクールの決勝が2004年8月25日(水)、東京調理師専門学校(東京都新宿区)で開催され、下記の通り入賞者が決定しました。
調理のテーマはオーギュスト・エスコフィエの著書『ル・ギード・キュリネール』から出題されましたました。 
● 決勝参加者 ●(50音順・敬省略)
小川  正作 (株)横浜ロイヤルパークホテル
久保  康志 新阪急ホテル
小霜  浩之 (株)ロイヤルホテル(リーガロイヤルホテル小倉)
小室  忠広 (株)オリエンタルランド
坂口  和史 大津プリンスホテル
佐々田 京 (株)ホテルグランヴィア大阪
中田  淑一 大阪・あべの辻調理技術研究所
能勢  洋 (株)帝国ホテル
第2回エスコフィエ・フランス料理コンクール入賞者その結果、

   優勝  能勢   洋(写真中央)
   2位   小霜  浩之(写真左)
   3位   佐々田  京(写真右)

の3氏が選ばれました。





< 決勝テーマ >
< メイン >
Poularde Alexandra
プーラルドをブリデする。そのシュプレーム部分に、ラング・エカルラートとトリュフをピケし、フォン・ブランでポシェする。
できで上がったら、シュプレームを切り取り、そこにプレのファルス・ムスリーヌを詰め、元のプーラルドの形になるように、ファルスの形を整える。
オーヴンの手前に網を置き、その上にプーラルドを載せフォンをかけながら火を通す。火が通ったら、プーラルドにソース・モルネをかけ、強火で焼き色を付ける。
<解説> ★とさかや内臓が付いたままのプーラルド・ド・ブレスは、首と両足をしっかり引っ張りながらフランベする。ヴィデする際は肛門部分を大きく切りすぎないよう気を付ける。
★必ず膝の後ろ(もも寄りの部分)から足を切り落とす。指は真ん中だけを残して熱湯にくぐらせて薄皮を剥ぐ。爪を切り落とし、足の骨をやや短くつめてから再びももに刺し込み、ブリデする。
★シュプレームの部分に詰めるファルス・ムスリーヌは、元の鶏の形と同じになるように、ふっくらとさせる。ファルス・ムスリーヌ少々を湯に入れてキュイし、固さを見てから胸に詰める。
< ガルニテュール >
Barquettes aux Pointes d'Asperges liées au Beurre
フイユタージュでバルケットを焼き、バターをからめたアスパラガスの穂先を詰め、その上に先に切り取って温めておいたプーラルドのシュプレームの薄切りを載せる。これを8個作る。
<解説> ★バルケットに載せる際、アスパラガスの穂先を少し出すようにする。
< 盛り付け > 皿にソース・シュプレームを少量敷き、中央にプーラルドを盛り、周りにバルケットを盛る。別器でソース・シュプレームを添える。
< デザート >
Bavarois à la Crème et Fraises Marquise
Bavarois à la Crème 粉砂糖250gと卵黄8個分をボールに入れ、かき混ぜる。これを、あらかじめヴァニラビーンズ1/2本を入れて煮立てた牛乳0.5gで溶き合わせる。
この中に、冷水に浸しておいた板ゼラチン12gを加え、煮立たせないように弱火にかけ、スプーンにからまるようになる程度までとろみをつける。
シノワでボールに漉し、時々混ぜながら冷まして、とろみがつき始めたら、泡立てクリーム0.5g、粉砂糖50g、ヴァニラシュガー12gを混ぜ合わせる。
リング型(エンゼルケーキ型:内径210mm×深さ60mm)に入れ、固める。
★アングレーズはナップの状態まで濃度をつける。
★生クリームとアングレーズを合わせる時、泡立てた生クリームの空気が抜けないようにアングレーズをよく冷やす。
Fraises Marquise クレーム・シャンティイにその半量のいちごのピュレを合わせ、冷やしておく。形のよい中粒のいちごをキルシュ酒でマセレした後、グラニュー糖をまぶす。
★供する時にグラニュー糖が溶けていないようにするため、マセレする際の温度が高すぎないようにする。
< 盛り付け > 銀の丸皿にバヴァロワを抜く。その中央に、冷やしておいたいちごのピュレ入りクリームを敷き、砂糖をまぶしたいちごをクリームが隠れるように盛り上げる。

< 使用した材料 >(メイン料理およびデザート用)

プーラルド・ド・ブレス 1羽(アレクサンドラ用)
プレ 1羽
 ※シュプレームでムスリーヌを作る
 ※残りの足肉、骨は好みのフォンを作るのに使用してもよい
トリュフ(缶詰) 約25g 2個
ラング・エカルラート 100g
生クリーム(45%) 2リットル
牛乳 2リットル
バター(無塩) 1.5ポンド
鶏卵(Mサイズ) 8個
フイユタージュ 500g
グリーンアスパラガス(Mサイズ) 32本
フォン・ブラン(白いフォン) 6リットル
玉ねぎ(Mサイズ) 1個
にんじん(Mサイズ) 1本
セロリ・ブランシュ 1本
タイム 1パック
ポワロー縦割 1/2本
シャンピニョン・ド・パリ 100g
パセリ 1枝
ジロフル 3個
ローリエ 3枚
小麦粉(強力粉) 300g
おろしチーズ グリュイエール 100g
おろしチーズ パルメザン 100g
白粒こしょう
サラダ油
いちご(Mサイズ) 500g
粉砂糖 400g
ヴァニラビーンズ 1/2本
板ゼラチン 12g
ヴァニラシュガー 12g
キルシュ酒 50g
グラニュー糖 100g
< デザート用材料 >
※ 上記食材から、デザートに使用する量を下記のとおり計量して調理台に配布

≪Bavarois à la Crème≫
粉砂糖 300g
鶏卵  8個
ヴァニラビーンズ 1/2本
牛乳 0.5リットル
板ゼラチン 12g
生クリーム(45%) 0.5リットル
ヴァニラシュガー 12g
≪Fraises Marquise≫
いちご(中) 500g
生クリーム(45%) 0.2リットル
粉砂糖 適量
キルシュ酒 適量
グラニュー糖 適量



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