700名近いお客様をお迎えし、協会のさらなる発展を祝して、 | |
(株)帝国ホテル 田中健一郎取締役総料理長から、昨年、来日されたエスコフィエ協会世界連盟のジャン・ピエール・ビフィ会長のお祝いメッセージが紹介された後、各メニューの素材や産地などについて説明がされました。 肉料理については40本の和牛フィレ肉を使用。産地の指定が難しいため関東地区の厳選されたものを使用するという、盛会なればこその説明に、出席者も大きく頷いていました。 同じく帝国ホテル ソムリエ加藤氏より「花梨、クロスグリのような香りでクリーミーな泡立ちのシャンパン、ボルドー2005年のヴィンテージでミディアムな口当たりの白ワイン、そしてメインディッシュのために、チャーミングでしっかりとした口当たりの南ブルゴーニュの赤ワインをご用意しました。」との説明があり、晩餐会は幕を開けました。 |
メニューの説明をする田中取締役総料理長(協会理事) |
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晩餐会に先立ち剱持会長挨拶、フランス大使からのメッセージが紹介されました。
都合により欠席された劔持会長の挨拶文を浅野和夫筆頭副会長が代読されました。
基本の精神に基づき、一般社団法人として世界へ、環境へ目を向けた活動を
(社)日本エスコフィエ協会
筆頭副会長 浅野 和夫
この12月1日の法律改正にともない、当協会も新たに公益法人の認定に向けて準備をしております。フランス料理普及と発展、フランス料理人の為の活動、料理長による社会貢献という従来の基本方針には変わりありません。 師であるエスコフィエは、「料理は時代と共に変わるもの」と残しておりますが次世代の育成にも努めておりました。会員の皆様におかれましては若手の育成に目を向けていただきたいと思います。 また、143名の新ディシプル誕生、8月の第4回フランス料理コンクール、協賛企業のご協力を感謝し、この様にフランス料理を通じて食文化の普及や広く一般の人々が意欲的に、食育の活動ができるような豊かな食生活の実現に寄与してまいります。 さらに協会の事業を支えている収益事業につきましては、東京電力電化厨房における電化クッキングの指導、日本航空、機内食等の開発も成果を上げております。こうした中に環境問題や地球温暖化の大きなテーマにも業界挙げて対策を立てなければならない時が来ました。 外食産業においても環境に対する貢献が求められております。どうか皆様の絶大なるご支援とご協力をお願いいたします。
今回、残念ながらご出席が、かなわなかった大使からメッセージをいただきました。
フランス共和国在日フランス大使館
フランス大使
東京、2008年5月14日
親愛なる日本エスコフィエ協会会長様
日本オーギュスト・エスコフィエ協会会員の皆様にこうしてお便りを差し上げることは私にとって大きな喜びでございます。
皆さまからご招待いただきましたものの、誠に残念ながらお受けすることができません。
ご招待に対して改めて感謝いたしますとともに、出席される方々にはくれぐれも宜しくお伝えくださるようお願い申し上げます。
会長様におきましては、私の心よりのごあいさつをお受け取り下さい。
友情をこめて
フィリップ・フォール
日本オーギュスト・エスコフィエ協会の集いに寄せるフランス大使メッセージ
会長様 ご出席の皆様
皆様と今夕(こんせき)のひとときを共にし、オーギュスト・エスコフィエ協会会員各氏と親しく交流できぬことは私にとって残念でなりません。
フランス料理に寄せる私の強い関心については皆様も既にご承知ではないでしょうか。フランスの多彩な美食文化は、世界におけるフランスの燦然(さんぜん)たる輝きに大いに貢献しております。
フランス料理はわが国の文化、地方や郷土の伝統、そして数々の産品を世界に知らしめる役目を果たしています。
ゆえに、日本におけるフランス料理の高い人気は傑出した個々人がもたらした成果であると同時に、多くの人々の努力の結晶でもあり、職人や匠(たくみ)の世界、食品業界、観光業界、出版業界といった様々な分野に大きな経済波及効果をもたらしています。
オーギュスト・エスコフィエ協会は、高貴な精神のもとに人々を結集した組織です。
すなわち、ヴィルヌーヴ・ルベ出身の偉大なシェフであるエスコフィエの類稀(たぐいまれ)な人柄をしのぶべく、協会は知識の共有、歴史的料理文化の継承と革新的取り組み、チャリティー活動を特徴としているのです。
プティ・ムーラン・ルージュに始まってモンテカルログランドホテル、サヴォイホテル等々を経てロンドンのカールトンホテルに至るまで各地で活躍したエスコフィエは料理の進歩に絶えず努めると同時に、社会活動にも心を砕き、偉大な人物に相応(ふさわ)しく自分の名前を出すことなくチャリティーを惜しみなく支援しました。
“ シュープレーム・ド・ペルドロー・マルキーズ(ヤマウズラのシュープレーム・マルキーズ風)”、“カイユ・リシュリユー(鶉のリシュリュー風)”、“フレーズ・サラ・ベルナール(苺のサラ・ベルナール風)”の考案者として有名なエスコフィエは何と言っても忍耐力と創造力に長(た)けた人物でした。
彼は、料理が情熱を傾けるのに相応(ふさわ)しい企(くわだ)てであり、仕事のみならず人生を学ぶ場であるということを、身をもって示してくれたのです。
日本におけるエスコフィエ協会の活動がますます発展、成功することを心よりお祈りいたします。 次の機会にお目にかかるのを楽しみにして、今夕(こんせき)が皆様にとって楽しいひとときとなることを願ってやみません。
フィリップ・フォール、フランス大使
このメッセージは都合により欠席なさったフィリップ・フォール、フランス大使に代わり、株式会社石川インターナショナルのアンヌ・マリーさんにお読みいただきました。
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