活動内容

平成22年度 一般社団法人日本エスコフィエ協会 総会・晩餐会

一般社団法人日本エスコフィエ協会の総会・晩餐会が、6月15日(火)午後4時20分より、ホテルニューオータニ「芙蓉の間」にて開催されました。570名の会員が出席、一般社団法人の移行に伴う定款の改定など重大な議案が審議されました。また、作家宇田川悟氏をお招きし、「小野正吉と村上信夫が生きた時代のフランス料理」をテーマにご講演いただきました。

平成22年度 一般社団法人日本エスコフィエ協会 総会

第1部 平成22年度 一般社団法人日本エスコフィエ協会 総会

浅野和夫会長による開会宣言が行われ、上柿元理事が総会議長として選任されました。 現在在籍正会員数1,847名、本日の出席者数450名、今回より欠席の場合も書面による表決を受け付けており、書面表決者578名、委任状提出者95名、議決参加する会員は合わせて1,123名、定足数を満たし、定款第25条により総会は正式に成立することが確認されました。議事署名人として、浅野会長、井上副会長が挙手により決定されました。

議長を務めた上柿元理事

議長を務めた上柿元理事

議案審議事項

柘植事務局長

柘植事務局長

[第1号議案] 平成21年度事業報告
●事業報告
柘植事務局長により、平成21年4月平成から22年3月までの事業報告の概略および議案書に基づき各事業の推進状況が報告された。
[第2号議案] 平成21年度収支報告、平成21年度監査報告
●収支報告
田中副会長により、平成21年度の収支報告が行なわれた。受取入会金、受託事業の経常収益合計は86,175,050円。支出として公益事業、受託事業、管理費の経常費用合計が77,312,240円。約580万円の黒字決算となったが、来年度については厳しい状況が予想される。
●会計監査報告
大河原監事より、会計帳簿、関係書類の閲覧、理事会での報告の聴取など監査方法の概要が説明され、必要と思われる監査手続きを用いて業務執行の妥当性を検討した結果、当協会の収支の状況、財政状況は正しく示され、会計及び業務は適正に執行されたと報告された。

[第3号議案]
平成22年度事業計画案
柘植事務局長により、平成22年4月から平成23年3月までの事業計画が報告された。
「会報の発行(年4回)」「ホームページにフランス料理に関する最新の情報を紹介、Webサイト全体の予算バランスを調整、メールマガを隔月配信」「会員及び一般を対象とした講習会の開催」「フランス留学事業再開の対策」「国際交流、世界連盟総会参加および情報の収集」「フランス料理勉強会、会員、若手料理人、調理師学校学生に向けて研究発表会を開催」「料理コンクールの実施、優勝者の国際大会出場」「電化厨房(会員向け講習会)、味の素(メニュー開発)の受託事業」他

田中副会長

田中副会長

[第4号議案]
平成22年度収支予算案について
 田中副会長により以下が説明報告された。本年度収入の部、合計は76,686,000円。JALの契約終了もあり、21年度実績と比較して約1,000万円の減収となる。収入の減少に伴い支出の部は経費を抑え約10%減を目安にして考え、事業費として59,004,000円。21年度実績に匹敵する数字となっているが、本年度は料理コンクールという大きな事業があるため対前年比で大きな減額とはなっていない。

[第5号議案]
一般社団法人移行時の定款案
大庭副会長より以下の説明がされた。昨年総会で一般社団法人を選択。その手続きとして、定款案が法人法にのっとって正確に記載されていることが必要となる。本日の議案書に基づき定款案についてご承認いただければ、これをもとに一般社団法人申請の手続きを進めていきたい。


以上、各議案は挙手による賛成多数をもって全て承認された。

大庭副会長

大庭副会長

各議案書の詳細はこちらよりダウンロードして下さい

>>平成21年度事業報告 PDF

>>平成21年度収支報告 PDF

>>平成21年度貸借対照表 PDF

>>平成22年度事業計画 PDF

>>平成22年度予算案 PDF

>>地区委員リスト PDF

第2部 講演会 宇田川 悟氏(作家)

「小野正吉と村上信夫が生きた時代のフランス料理」
宇田川 悟氏

宇田川 悟氏

 昨年4回に渡り、本誌エッセイにご寄稿いただいた宇田川悟氏をお招きした講演会。
「この30年間、日本でのフランス料理の繁栄を見て隔世の感を抱く。関東大震災、第二次世界大戦により頓挫したフランス料理の普及を再興する立役者となった初代会長・小野正吉氏、二代目会長・村上信夫氏。日本でのフランス料理のベースが確立されたのは、戦後帰還した両名のご功績によるところが大きい。二人の巨匠は戦前戦後の厳しい時代を越え、ホテル建設が相次ぐホテル黄金期にスタイルが既にでき上がっていた料理人たちをまとめ、各々のホテル独自のスタイルを作り上げた。ビストロなどのフランス料理のスタイルは日本の食文化に根付いている。これには有名無名を問わず何千、何十万という料理人が築き上げてきた歴史があることを忘れないでほしい。フランス料理は不滅であると思う。当初25名であった会がこのように盛大な会に成長した日本のフランス料理を支える日本エスコフィエ協会のこれからの発展をお祈りする」と力強い応援のメッセージで講演は終わりました。

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>>晩餐会 >>ディシプル授与式

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