


平成28年度の総会に当たり、協会よりご挨拶を申し上げます。日比孝吉めいらくグループ会長、また先ほどご講演をいただきました高野 登様にご同席いただき感謝を申し上げます。さて、当協会も間もなく創立50周年を迎えますが、フランス料理の発展と普及、次世代の料理人のための活動、料理を通じた社会貢献活動を柱にして活動してまいりました。これからもこの目的は変わる事がありませんが2016年はニース近郊の料理博物館50周年と、師、エスコフィエ生誕170年を祝う年であります。特別なイベントもフランス本部では開催予定されているようです。日本では3.11の記憶も癒えないうちに、この4月には九州の熊本、大分両県におきまして甚大な被害を伴う災害がありました。被災された会員の皆様にはお見舞いを申し上げます。震災被災地支援の担当理事からは詳細の報告が来ておりますが協会としても支援を考えつつ、一刻も早い復旧、復興を願うばかりであります。そしてこのような時は辛い悲しいことも多くありますが人間に取り一番悲しい事は食べるものが無い事であります。それだけに食糧、農業、農村の発展に関心を持たなくてはなりません。農水省はこの問題に力をそそいでおります。お話は変わりますがメゾン・オノの3階にこの4月、念願の「サロン・ド・ヤマモト」がオープンできました、山本先生は辻校長先生と、共に当協会の創立にご尽力をいただき、料理書も寄贈していただきました。我が師の恩は風化する事無く後世に伝えたく思います。終わりに臨み、本日の総会に何かとご尽力いただいた株式会社名古屋観光ホテル取締役社長の森本様に御礼を申し上げ、式辞とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

エスコフィエ氏は何百人という組織を率いて飲食業界の改革を成し遂げられた方であります。日本エスコフィエ協会も千人単位の大きな組織へと発展し、日本の飲食業界、あるいは世界の飲食業界を動かしていくメンバーとして大きな社会的責務を背負う組織となっております。リーダーとして1つずつやるべきことをこなしていくことが50周年を迎えるエスコフィエ協会の使命だと考えております。日本エスコフィ協会のこれからのご発展と皆様のご健康、ご多幸を祈念して乾杯の音頭を取らせていただきます。


株式会社 名古屋観光ホテル 常務取締役 総料理長 森 繁夫 氏
「中部地区において初めての総会、晩餐会の開催。そして、名古屋観光ホテルも開業80周年を迎え、私の人生にとりましても記念すべき6月1日になりました。なるべく地産の食材を、というご要望を受けまして、鶉、名古屋コーチン、八丁味噌、無花果、ほおずきトマトなど8種類の地元の食材を使ったメニューとしました。スタッフ一同精魂込めて務めさせていただきます。今日はどうもありがとうございました。」と森総料理長から挨拶があり、晩餐会が始まりました。


