フランス料理の発展・普及を目指す活動
フランス料理の発展・普及のため、料理講習会や貴重な料理書・資料の収集保存を始め、様々な活動を行っています。
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- 2024年の晩餐会
2024年度 一般社団法人 日本エスコフィエ協会
ディシプル章授与式・総会・晩餐会
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晩餐会
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7年の歳月を振り返って
気がつけばアジサイの花が咲き誇り、緑の枝木が目に鮮やかな季節を迎えようとしております。自然が常と変わらぬ移ろいを見せてくれる、その当たり前さに、いつにもまして心癒される日々が続いています。未曽有のコロナ禍が過ぎた後でも、会員の皆様がそれぞれにご健勝でお過ごしである事を祈りつつこの挨拶文をしたためております。
このたび会長退任にあたり一言ご挨拶を申し上げます。在任中はなにかと至らぬ点があったかと思いますが、会長職を7年と余月に亘り無事に務めることができましたのも、ひとえに役員、協賛企業の皆様をはじめとした会員の皆様、そしてその活動をご理解いただきました地域の自治体及び関係者の皆様のご理解とご支援のおかげと感謝しております。誠にありがとうございます。
新たに七代名誉会長と国際副会長を仰せつかり、名誉職に拘ることなく誠心誠意、初心にかえり務める所存でございます。どうぞ引き続きよろしくお願いいたします。
今思い起こせば「光陰矢の如し」アッと言う間の月日でしたが、会長就任当時の瞬間が鮮明に脳裏を駆け巡ります。小職の背中を押して下さった当時の理事の方々、業界を代表するレジェンドの方々による支えを受け、2017年1月19日メゾン・オノのすぐ隣にある貸し会議室で20名余の熱い御霊の心がこもった一票、一票を忘れた日は一度もありません。
今後は会員の皆様と、より一層楽しく協会活動を盛り上げていきたく思います。変わらぬご指導とご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。 -
善養寺 明 新会長挨拶
この度は、日本エスコフィエ協会会長という大役を仰せつかり、責任の重大さを感じております。簡単に自己紹介をさせていただきます。「善養寺」を名乗るのは日本全国に400名前後という少し珍しい名字でございます。1952年生まれの72歳、出身は群馬県でございます。1973年21歳でホテルオークラに入社し、今年で51年目でございます。東京勤務が主でございましたが、オークラの事業所、グアム・神戸・東京ベイそして京都と、延べ17年間の東京以外も経験がございます。
現在はホテルオークラ顧問の役職をいただいております。私は日本エスコフィエ協会初代会長小野正吉、小野ムッシュに憧れて料理の道を目指して現在に至ります。私にとってこの上ない立場をいただき、大変光栄に感じておる次第でございます。
今後の私の役目として、53年前のエスコフィエ協会発足時と同様にオーギュスト・エスコフィエの精神をしっかりと守りながら、時代に沿ったそして会員の皆様1人1人と寄り添える協会を目指してまいりたいと思っております。歴代会長の残した様々な功績を無にすることのないよう、皆様の協力をいただきながら精一杯やり抜こうと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。 -
来賓挨拶
駐日フランス大使、フィリップ・セトンに代わりまして、日本エスコフィエ協会の年次晩餐会に出席させていただけることを、大変うれしく思います。フランス・ガストロノミーにとって、日本は第二の故郷といえるでしょう。
日本には約5,000軒のフランス料理レストランがあり、フランスに次いで、世界で二番目のフランス料理大国とされています。
多様な気候がもたらす多彩でクオリティの高い農産物、地域に伝わるさまざまな料理、伝統を大切にする思い、そしてそれぞれの食文化がユネスコの無形文化遺産に登録されていることなど、両国がこの分野で持つ、多くの共通点を思えば、驚くべきことではありません。
日仏両国の長く親密なつながりは、フランスと日本、双方のプロたちの交流によって築かれました。
多くの日本人シェフがフランスで修業なさっている一方で、今やその逆もあり、世界的なベンチマークである日本のガストロノミー事情は、フランスのトップシェフたちにも参考にすべき存在となっています。今、世界でも日本でも、料理界は転換期を迎えています。
消費者は常に増え続ける料理のスタイル、流行、食材の情報を得ることができ、また栄養的な質の高さと、持続可能性に対する新たな要求も生まれています。
そのような食べ手の要求に応えながら、自らの本質を守ることができれば、フランス・ガストロノミーは新たな時代にも尚、指標であり続けられる、多くの資質を持っています。日本エスコフィエ協会が、日本で最も情熱的なフランス料理のシェフを抱え、業界にとって重要な役割を果たしていることは、まちがいありません。
料理人どうしの交流、コンクールの開催、講習会、国内外の会議などを通じて、オーギュスト・エスコフィエが一世紀以上も前に自身に課した使命、『時代に適ったフランス料理を、より多くの人に楽しんでもらうこと』を追求していらっしゃいます。
貴会のますますのご活躍を願うとともに、今後も日仏両国のガストロノミーの交流が盛んとなることを確信しています。 -
乾杯発声
協会相談役・辻󠄀 芳樹様による乾杯のご発声をいただきました。
晩餐会メニューを
担当した
4人のグラン・シェフ
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3年越しの想いが叶い、日本の年次総会で皆様とご一緒できたことに、大きな喜びを感じています。晩餐会では、3名の素晴らしいシェフ達と手を携え、エスコフィエの教えを守りながら、それぞれのアイデンティティを表現した料理を皆様にお届けいたしました。
会場のシェフ・サービスの皆様、そして親愛なる日本のディシプルの皆様の多大なサポートに、敬意と感謝の言葉をお伝えいたします。 -
今回、500名のお客様に料理を作るという初めての経験をサポートしてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。あの日できる最善を尽くして調理しましたが、振り返ってみると至らなかった事が沢山あり不甲斐ない気持ちになります。
様々な経験を積み重ねる事によってしか見えてこない課題というものが浮き彫りになった事で、料理人として成長する機会をいただけたと思っています。今後とも、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。 -
今回のコラボレーションは非常にいい経験となりました。約500名近い宴席のメインディッシュをお願いされた時、イメージどおりの料理が、提供できるのか不安がありました。福田シェフをはじめ、セルリアンタワーのキュイジニエの皆さんの素晴らしいコミュニケーションと連携のおかげで、試食時と同じ物を提供でき、感謝しています。
料理に関しても皆様から“とても美味しかった”という声をいただいたと聞いて満足しています。また、今回の晩餐会で勇退される福田シェフに花を添える事ができ安心しています。 -
業界を代表するレジェンド3名の魂のこもった作品を存分に楽しんでいただける様、心配りをいたしました。素晴らしい料理人とそれを理解し憧れ、そして次に続く夢を抱く若手料理人を創作する楽しみは業界人としてこの上ない冥利に尽きます。
そしてこの場をお借りしてトゥールダルジャンの総支配人ボラー様、ロブションの素晴らしいチームの皆様に心から感謝と御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
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